世界一古い杉の木のある島 屋久島

屋久島は鹿児島の60km南西にある五角形をした島。面積は500平方キロ程度で奄美大島よりも少し小さい程度。豊かな自然の残る島です。

亜熱帯から亜寒帯までの森林地帯

屋久島は雨の島です。標高2000メートル近い山々があるため、熱帯に湿った空気が斜面に沿って上昇気流となり、それが冷えて雲となり雨を降らせます。年間降水量は鹿児島の2倍と言われています。400種近いシダ植物、1100を超える種子植物が自生しており、日本の植物の25%がこの小さな島に自生しているという不思議な島です。
世界でもこの島にしかない固有種も47種、固有変種と亜種が31種確認されています。屋久島は世界一の植物の宝庫でもあります。
1万年以上前の氷河期の後、暖かくなると極地の氷が溶けて海面が上昇し、島が孤立しました。島が孤立すると沖縄や奄美などの高い山のない島では、涼しい気候を好む植物は絶滅しますが、高い山のある屋久島では生き残ったため、種が多くなったと考えられます。

屋久島を守る会

屋久島の杉は密度が濃いため強度が高く腐りにくいという特質を持っています。そのため古来より高級木材として好まれていました。1970年代には、杉の伐採がピークを迎えますが、一方で乱伐の果てにあるのは木のなくなった島だけという危機感が島民の間で広がります。
そうした中で、都会に出ていた屋久島の若者たちが島に戻り、「屋久島を守る会」が設立されました。これに反対する「屋久島の生活を守る会」と対立を深めながらも、結果として森林保護の方向に展開しました。現在の屋久島が、世界遺産として登録されるまでになったのは、この活動なくしてはありえません。島を守った若者たちの活動は、世界一の保護運動だったと言えるのではないでしょうか。

屋久杉

普通の杉の樹齢は500年ほど。屋久島では1000年を超えるものが多く、中には2000年を超えるもあります。岩の上に生育するために成長が遅く、そのために中身の詰まった木になると考えられています。有名な「縄文杉」の樹齢は2700年から7000年の間と推定されています。
世界一の多い島屋久島。日本が世界に誇れる島でしょう。