伝統を受け継ぐということ

『伝統』をとても大切に重んじる日本人の心。代々受け継がれてきたものを、後世に残す。これは日本の文化といっても過言ではないでしょう。その『伝統を受け継いでゆく』ことも世界一になっているものがあります。これは本当に世界に誇れることではないでしょうか。

皇室が『長く続いている家系』で世界一に

これは、日本人として本当に誇らしいことです。これほどの伝統があるでしょうか。神武天皇から125代、なんと2672年間という長い歴史を刻んできた皇室。継体天皇から起算しても1662年間で、100代でも世界一なのです。

事実、日本は少子化により家系を継ぐものがおらず終わっていく例が増えています。皇室のかたちも時代に応じて変化してきましたが、これだけの長い年月、途切れることなく家系を継いでいくというのは日本人が『伝統を受け継ぐ』ことを大切にしているからでしょう。

『老舗の数』も世界一

『老舗』とは先祖代々にわたって事業を続けている企業のことです。『老舗と呼べるのは創業100年から』などとも言われています。日本はこの創業100年を超えて今もなお経営が続いている『老舗』の数が3000社以上あり『老舗企業の数が世界一』なのです。

二位がドイツで1560社、三位がフランスの330社と他国と比べても、日本はダントツの多さなのです。これは世界のビジネス界に胸を張れることでしょう。

日本が何故、これだけ『老舗』として多くの企業を残せるのか。その理由として『伝統的な"家"の制度』があげられています。日本は"家"いわゆる"家系"を残すために血縁関係のない者でも優秀であれば養子縁組をして後継者をつくります。これは他国にはない珍しい風習なのです。世界的に見ても"同族経営"を重んじる企業は"血縁関係"にこだわる企業が多いのです。

日本の場合、『老舗企業』の経営者は"血"ではなく"家"を継ぐべきと考える概念があるのです。これも日本人の特徴といえるでしょう。また、日本企業は『顧客のニーズを大切にする』という文化のため、伝統を守り受け継ぐ際にも、状況に応じて柔軟に対応していくことができると言われています。これも『老舗企業』が続く理由の一つなのです。

上にあげた2つの『世界一』からも、日本人が『伝統を受け継ぐ』ことを、どれだけ大切に考えているかがわかります。先祖代々、受け継ぎ残してきたものを次の世代へ伝え継いでゆく。そのためには状況に応じて、臨機応変に対応していく心の柔軟さも大切と日本人は考えているのです。これは世界に誇れる日本の文化なのです。