世界一大きな墓・仁徳天皇陵

仁徳天皇陵

ピラミッドよりも大きな墓が日本にあるのをご存じでしょうか?それが古墳です。特に4世紀から5世紀にかけて作られた古墳には巨大なものが多くなります。
仁徳天皇陵古墳百科←堺市HPより

その中でももっとも大きなものが仁徳天皇陵で、その面積は46万平方メートル、高さは34mにも及びます。これだけのサイズの古墳を作るには多くの人手や時間が必要となります。一説では、当時の技術では3000人で作業をしたとしても15年以上かかったのではないかとも言われています。これらから、当時の天皇の権力の大きさを知ることができるでしょう。

世界の巨大な墓との比較をしてみよう

この世界最大の墓である仁徳天皇陵は海外の他の巨大な墓と比較してどれくらいのサイズなのでしょうか?

海外の巨大な墓としてよく知られている、秦の始皇帝陵と比べても約3倍、そしてエジプトのピラミッドと比較するとなんと6倍以上です。狭い国土の中にこれほど大きな墓を作ってしまうのですから、世界中のあらゆる王朝や政権と比較しても当時の天皇は高い統治力をもっていたことが想像されます。

古墳と特殊な形状

仁徳天皇陵に代表される前方後円墳と呼ばれる形状は、世界中のどの墓や建造物にも似ていない独自のものです。一説によると、円の部分が盛り上げ、空を指すことによって「天」を意味し、方形の部分は「大地」を意味していると言われています。

しかし、当時は天と地という考えは世界中のどこにもなかったことから、この考え方も日本で生まれたものであると考えられています。

オリジナリティの強い仁徳天皇陵は、さまざまな独自の文化を生み出して来た日本の象徴とも言うべき建造物の一つでしょう。墓という、死者を弔うためだけのものに情熱を注ぎ、これほどまでに大きなものを作ってしまうのも、生真面目な日本人の性質を表しているのかもしれません。

海外の巨大な遺跡を見るのも良いですが、その前に日本の古墳を見てみましょう。するとピラミッドも小さく見えてしまうことでしょう。海外にばかり目を向けていると、身近なところにある大きな存在を見落としてしまうこともあります。