最も日本らしい農村、世界一の自然な集落、白川郷

岐阜県北部、大野郡白川村から高山市にかけてのエリア、白川郷。合掌造りの集落が世界遺産に登録されています。世界的に見ても稀有な急傾斜の屋根を持つ家屋。集落の持つノスタルジックな雰囲気。世界中でもっとも農村らしい集落と言えるでしょう。

他に類がない独自性

世界的に見ても他に全く類のない集落です。初めて見たものは誰しも息をのみます。3階建て4階建ての家屋に、傾斜60度の茅葺の屋根。真下から見れば恐ろしい威圧感さえ感じられます。かつては30人から40人が、同時に暮らしていました。このような建物が山間部の村に密集して建っている姿は、美しいの一言です。この地は年間を通じて気温が低く、冬場にはシベリアから来る寒気が上空で雲となり、大雪を降らせます。雪の重みに耐えられるように、急角度の屋根がつくられました。

合掌造りの家屋が建てられ始めたのは江戸時代のことと考えられています。住まいとしての機能だけではなく、軍需工場としての機能を持っていました、火薬原料の硝石は日本には天然素材としては存在していません。この地では、し尿と草とを混ぜて発酵させて硝石を製造する独特の技術を持っていました。その加工場として合掌造り家屋が用いられていました。

また、養蚕業も盛んで、和紙の製造もおこなう地域であり、さまざまな生産工場としての機能を持つために、家屋が巨大化したものと考えられます。こうした背景から、かなり人口密度の高い村が形成されており、かつては合掌造りの家が、1500棟あったといわれています。

日本古来の田舎町的情緒を持ちながら、実は明治維新後の日本の産業や軍事を支える工業地帯であったわけで、世界に類を見ない秘境ともいえる不思議な村です。

美しい日本のむら景観百選

かつて「美しい日本のむら景観百選」に選ばれたこともあり、「日本の故郷を感じさせる」村と言われています。しかし、この村の建物は、日本国内には他では存在しなかった独特のものです。一つ屋根の下に30人、40人という大人数が暮していたというのも、他の農村にはありえない規模です。白川郷の村は日本の農村にありがちに見えて、絶対になかった村です。

雪に埋もれるこの村の姿は、ノスタルジックでもあり感傷を誘います。夜のライトアップされた姿も格別。見ているだけでロマンチックな雰囲気になるでしょう。この地域では特に雪に閉ざされる冬の時期、夫と妻が肌を寄せ合って寒さをしのぎつつ、愛を育んでいたといいます。ご夫婦で訪れたなら、宿に帰って往事を思い、お互いの絆を確かめ合うのもいいでしょう。老婆心ながら、筆者の経験から、熟年の男性にはED治療薬の準備をおすすめします。旅先でせっかく妻といい雰囲気になっておきながら男性の務めを果たせないと、自分も落ち込みますが奥様も傷つきます。多少費用はかかりますが、もうしばらくするとジェネリック品が出てもっと気軽に利用できるようになるそうです。

山間部に残る不思議な村、白川郷。世界に誇れる特別な村です。