家電世界一は日本ではないの!?

テレビや洗濯機、冷蔵庫などの家電は今の日本ではどこの家庭にもあるものです。おそらくそのほとんどは日本メーカーのものではないでしょうか。シャープ、三菱、日立、パナソニックどれをとっても超一流の家電メーカーです。当然これらの家電は世界各国でも売られているもので、"家電の世界一は日本"は揺るがないと思う方もいるのではないでしょうか。確かに、最近はLGやサムスン、ハイアールといった聞き慣れないメーカーの家電も出回ってきていますが、電気屋さんで見かける製品、注目製品はほとんどが日本の家電メーカーでしょう。 ですが、それは日本国内に住んでいるからであり、世界的にみるとそうではありません。昔から家電に関しては世界一といわれてきた日本ですが、実は今はその地位が揺らいでいる、いえ厳密にいえばとうの昔に世界一という称号はなく、凋落していると言わざるをえません。実際に、シャープは中国の鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されていますし、その他のメーカーも赤字解消のために赤字部門を切り離すなどの対策をしています。それだけでも日本の家電メーカーが窮地に追い込まれているというのは推測できるでしょう。

なぜ日本は家電世界一ではないの?

確かに、日本メーカーが作った家電はとても高性能で、故障しにくいため安心して購入できるのは今でも変わりありません。その一方で海外メーカーの家電の売れ行きもどんどん伸びています。日本でもそうなのですから、海外ではそれが顕著になっていることが多いのです。 もちろん、家電・電化製品の性能や質に関しては、おそらく世界一でしょう。ですが、高性能で質が高い製品が必ずしも売れるとは限らないのです。例えば今は4Kテレビが話題になっていますが、実際4Kテレビじゃなくても、普通の液晶テレビで十分と思う方もたくさんいます。そういった方は高価な4Kテレビよりも安価な液晶テレビを購入します。しかもLGやサムスンといった海外メーカーは、高品質よりも安さで勝負しているところもあるのです。世界的不況が続く中で、白黒からカラーテレビに変わったほどの変化は感じられないのですから、やはり格安の海外メーカーの製品を選んでしまいがちなのです。 製品一つ一つの単価で言えば日本メーカーのほうが上でしょうが、トータルの売り上げから行くと海外メーカーのほうが売れているというわけです。

家電部門で日本メーカーが停滞するわけ

日本メーカーの家電が決して悪いものを作っているわけではありません。むしろより高性能な家電を作り出している、そして故障もしにくいものでしょう。おそらく、全世界の人が欲しいと思う家電は日本製かもしれません。ですが、それでも停滞しているのは、ハイテクを求めていくことでコストが高くなってしまっているという点でしょう。 そして、昔からある「日本の家電は高性能で故障も少ない」というブランドイメージも関係しているでしょう。なりふり構わずといったら語弊がありますが、海外メーカーは、リーズナブルな価格というのが念頭にあると思われます。それが全世界不景気の今、マッチしているといえます。日本も低価格を売り出せばいいと思うでしょう。ですが、それが昔からあるブランドイメージが邪魔をしてそこまでいけない、というのが現状のようです。 おそらく、今後、世界の先進国が好景気になってくれば、ハイテクな日本の家電も盛り返していくことでしょう。