世界一小さな島 沖ノ鳥島

沖ノ鳥島は東京都小笠原村の島です。日本の最南端の小島で、日本にとっては、排他的経済水域(EEZ)を決める重要な島です。EEZは、国連法に基づいて主権が及ぶ範囲を決めるもので、水産資源や鉱物資源の開発権利がどこまでなのかを決定します。

島の位置

東京から1740km、硫黄島から720km離れています。太平洋の真ん中にポツンとあるサンゴ島で、南北に1.7km、東西に4.5km、周囲は11km、面積は6平方キロ。北緯20度に位置しており、熱帯性気候です。

1565年にスペイン船が発見し、1920年に国際連盟により日本の統治領とされました。戦後はアメリカの領土となりますが、1968年に小笠原返還協定が結ばれ、返還されました。

満潮時には小さな小島

標高は1mしかなく、満潮になると島のほとんどが海に沈んでしまいます。面積7.86平方メートル、標高1mの北小島は、満潮時に16cmのみ海面に現れます。面積1.58平方メートル、標高90cmの東小島は、満潮時に6cmのみ海面上に現れます。

島の保存

EEZ上では日本にとって非常に重要な島であるため保全処置が行われています。鉄製の波を消すためのブロックとコンクリートの護岸工事を実施。東小島には、チタン製の防護ネットをかぶせています。

現在は、港湾設備や岸壁、道路などを建設して輸送補給ができる島にすべく、工事が開始されています。高さ160mの岸壁を設置して大型海底調査船が停泊可能にする計画です。

地球温暖化による海面上昇で、将来島そのものが水没してしまう可能性があるため、自然力により島を高くする試みもされています。島の周囲のサンゴ礁を活性化し育てるというものです。

島の重要性

ここが「島」であるという日本の考え方によりEEZ上での日本の経済水域は非常に大きなものになりますが、「島ではない」ことになると、大きなダメージとなります。中国や韓国は、沖ノ鳥島は「岩」であると主張して、日本の立場を否定しています。中国にとってもこの海域は戦略上重要な場所となるからです。

世界で一番小さな島は、日本にとって世界で一番重要な島でもあります。ほんの小さな岩にすぎないかも知れませんが、日本としては何としても守っていかなければならない島です。