現存する世界最古の木造建築・法隆寺

法隆寺

法隆寺の建造年代は2つの説があります。聖徳太子が創建したとされる607年。しかし、この法隆寺は670年に焼失し、689年に再建されたとの説があります。再建されたものであるとしても、現存する最古の木造建築であることは間違いありません。 建造時期ははっきりとしないものの、法隆寺は日本古来の木造建築として世界的に高く評価されています。 ユネスコの世界遺産に日本で最初に登録されたのもこの法隆寺でした。
法隆寺のホームページはコチラ→http://www.horyuji.or.jp/

世界一美しい建造物とも称される五重塔

法隆寺といえば、多くの人がイメージするのは高さ31.5mの五重塔なのではないでしょうか。世界的にもこの五重塔は日本の建築の代表として知られています。絶妙なバランスで設計されたこの建物は、世界一美しい建造物と称されることもあるほどです。

モチーフとなったのはインドのストゥーパと呼ばれる仏塔ですが、中国を通して日本に伝わる過程での変化と、日本の伝統的な建築思想によってこのような層塔として完成するに至りました。

半世紀に及ぶ大修理

1300年以上もの年月を重ねた建造物ですので、修復が必要となる箇所も多く出てきました。これまででもっとも大きな修復は「昭和の大修復」と呼ばれる1934年から1985年にかけて行われたものです。

第二次世界大戦の勃発や、金堂での作業中の火災など、多くのトラブルを乗り越えて現在の形に修復。この作業中の火災によって一部の壁画を焼損してしまうという悲劇はあったものの、大半の箇所は当時の姿のままでの修復に成功しています。

法隆寺は、1400年もの時を経て、飛鳥時代の文化や生活を現代に伝えるという役割を果たしています。日本は木材が豊富でしたので、これが建材の主流となり、技術を発展させてきました。残念ながら、木材は石材などにくらべて腐敗などによる致命的なダメージを受けてしまうことが多く、古い建築物が長期間にわたって残されていることはほとんどありません。

だからこそ、これだけの期間その姿を保ち続けている法隆寺がとても貴重な建築物であると言えます。長期間の使用に向かない木造建築をこれほどの期間残すことのできた当時の日本の建築技術に驚く海外の建築関係者も少なくありません。この法隆寺もまた、日本の誇る世界一の一つであるといえるでしょう。