日本文化の結晶!日本食の魅力

日本食はユネスコの無形遺産にも登録され、現在、世界中から注目されています。好きな外国料理で、しかも外食で食べるものは?の回答では、総合1位にも選出されています。何が多くの外国人をひきつけるのか、魅力を探ってみましょう。

日本食は絶滅危惧!

日本食が無形世界遺産に登録された理由をご存じですか?実はこの無形遺産、『そのままにしておくと消滅する可能性がある文化を保護する』という側面もあり、和食という伝統文化を後世に残すために選出された、という部分も大きいのです。

確かに、かつて日本で当たり前に食してきた多くのメニューが、家庭の食卓から姿を消している現状があります。例えば、毎日の食卓に必ず姿を見せていた漬け物(香の物)は、塩分摂取を控えるために消えてしまった家庭も多いのではないでしょうか?和食文化を絶やさぬように、という意味も込めて、今回の選出となっているのです。

日本食の持つ4つの魅力

そのほか今回、日本食は4つの理由によって無形文化遺産に登録されました。

まずは、見た目の美しさです。日本料理は、豊富な素材をそのまま活かし、料理そのものの彩りも鮮やかで、さらに器や盛りつけなど細部へもこだわり、総合的にとても美しい料理であることが評価されています。

次に、良質なタンパク質を含む魚を中心として、動物性のものをほとんど使わないヘルシーな食文化である点も評価されています。

特にアメリカでは、肥満により多くの成人病患者を抱えていた1970年代後半に、理想的な食事として和食が紹介され、1980年代には和食ブームも起こっています。

さらに、食材の新鮮さがあります。南北に長い日本では、全国でその時々に応じた新鮮な旬の食材が多く存在します。また、四方を海に囲まれた日本では、魚介類も新鮮なうちに食すことができるため、独特の調理法として『刺身』が発達してきました。

この『刺身』という調理法ですが、『できるだけ素材本来の味を活かす』『美しさにこだわる』という和食の本質そのままの、代表的な和食メニューとなっています。

最後に、行事との関わりという点が挙げられています。お正月におせち料理を食べることから始まり、節句の団子や祝いの日の赤飯、冬至にカボチャの煮物など、日本食は年間行事と密接な関係を持っています。このように、食文化が文化•コミュニティーの維持発展に貢献しているという点も高く評価されました。

高度成長時代に、日本の食は大きく変化し、現代ではいわゆる洋食メニューが当たり前になってきています。各家庭で手作りしていた漬け物、煮物などは、スーパーで苦労せず安く手に入るようになり、和食の知識はどんどん失われつつあります。

さらに共働き家庭の増加により、家庭内労働時間はますます短縮傾向が加速することが予想され、このままでは和食を次の世代へ受け継ぐことも難しい状況があります。

無形遺産への登録は、とても名誉なことですが、その反面、今後も日本人として和食文化を継承し続ける努力をする、という大きな責任も背負うことになります。

一人一人が和食に誇りを持ち、和食の良さや継承に意識を向け、楽しんで続けることで、和食の文化を長く後世に伝承していきたいですね。